会社設立時の経理の重要性

2017年07月03日(月)

会社を設立されたばかりの方は、おそらく「営業すること」に重点をおいて行動されていることと思いますが、「経理業務」を後回しにされているのだとしたら、それは危険な経営をしている状態といえます。ここでは経理業務の重要性についてお伝えしていきますので、今後の会社経営の参考になさってください。

経理を疎かにしてはいけない

会社設立後、「営業」や「製品開発」などに力を入れることはとても重要なことです。しかし、業績をアップさせることばかりに気をとられ、経理を後回しにしてしまうと、会社の将来の成長に悪影響をきたすことがあります。

そもそも経理というのは、お金の動きを記録したり財産に関する事務処理や管理をしたりする仕事ですが、この部分がいいかげんな場合、経営者は正しい数字を把握することができません。その結果、経営判断を誤ってしまうことで事業が伸びなくなり、経営不振に陥るなど危険なリスクをはらんでいることを認識しておくことが大切です。

にもかかわらず、経費削減のため、という理由できちんと人員を配置しなかったことで失敗してしまうケースが数多く発生しています。「経理」という仕事は、とりあえず回っていれば会社は順調に進んでいるように見えてしまうもの。また、直接売上や利益をあげる部署ではないため、どうしても軽視されてしまいます。

しかし、隠れた部分にはご紹介したような危険性が潜んでいるため、決して疎かにしてはいけない大切な業務であることを十分認識していただく必要があるでしょう。

経理を行うメリット

支出金が明確になり効率的な経費削減ができる。

会社が収益を上げるためには、営業面の強化だけではなく無駄な経費を節減することも重要なことです。しかし、何が無駄なのかを把握するためには、テナント料、人件費、備品などの固定費や、仕入れに必要な額、材料費などの変動費を十分に理解しなければなりません。

経理がしっかりしていれば、具体的な経費削減対策が明確になるだけでなく、それを社員に徹底することで意識づけにもなるでしょう。

安定した経営を運営することができる。

経理で支出金などを正しく明確に記録し毎月正確な数字を把握していれば、月次ごとに損益などをチェックすることができます。毎月、これが当たり前にできていれば、問題が大きくなる前に課題や見直すべき点を発見することが可能。早急な解決が望めるため、安定した経営を行うための重要な判断材料になるといえるでしょう。

資金運用・投資のタイミングを把握できる。

会社の収益をアップし存続させるための手段のひとつに、資金運用・投資という方法があります。会社にお金がある場合、それをただ遊ばせておくのではなく、株や債券などを購入し運用することで有効活用することができます。その結果、投資収益率(ROI)が高まることで信用度がアップ。将来性があると判断され、銀行から融資を受けたり投資家に投資してもらったりする際に、役立ちます

しかし、どのタイミングで運用の決断をするかを正確に見極めることがとても重要。キャッシュフロー計算書におけるフリーキャッシュフローにゆとりが見られた場合、自由資金比率(フリーキャッシュフロー÷利益剰余金増加額)が高いときなどがベストタイミングですが、経理がしっかりしていればこの時期を見逃さずに済むでしょう。

社会保険料、税金などの支払い額が明確になる。

従業員を雇っていると、給料だけではなく社会保険料も納める必要があります。この額を計算してみると、かなり負担が大きいことがわかります。仮に、月額給与が30万円の従業員を5名雇っている場合、その年間の社会保険料は約250万円~300万円ほどになり、会社にとってはかなりの負担となるのです。

しかし、この数字をしっかりと把握せずに安易に人を増やしてしまうと、経営悪化につながってしまうので注意が必要です。

節税対策ができる。

会社には法人税などの税金を支払う義務があり、ある程度まとまった金額になると経営を圧迫しかねません。そのため、節税対策はしっかりと行っていく必要があります。しかし、何を節税するのか、どうやって節税するのかは、素人の方がある日突然改善できる類のものではなく、収益、キャッシュフローなど経理全般を見渡しながら専門家の目で判断していくことが必要です。

将来の経営判断ができる。

毎年、正確な決算書を作成していれば、数年の状況を比較検討することにより、力を入れるべき業務や廃止するべき業務などが見えてきます。その判断が、将来の会社経営の成否を決めるといってもいいでしょう。

このように、経理という仕事は、ただ単に数字を記録しておくだけの作業に留まりません。経営者が会社の実態を把握するのは経理がまとめたデータであり、それをもとに、さらに会社の将来を左右する判断を下します。重要な役割を果たすのが経理であることをしっかりと認識し、会社設立当初から抜け目なく対応していくことをおすすめします。

最後に

設立時の経理を疎かにしてしまうと、業績を上げにくくなったり、資金運用・投資のタイミングを見逃してしまったりする可能性が高いため、設立時の経理は慎重に行う必要があります。

しかし、「十分な経理を遂行できるほどの人手が不足している」「専門知識が不足している」などの理由で経理を入念に行うことができない場合は、杉並区阿佐ヶ谷の佐野伸太郎税理士事務所にお気軽にご相談ください。税務問題、決算申告などのお悩みを経理のプロが解決いたします。ご連絡をお待ちしております。



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